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年収が下がっても転職したい?
世の中には、「やりたいことがあるなら、年収が下がる転職もアリ」と考える人もいると思います。
ここでいう転職とは、リストラにあって泣く泣く転職しなければならないという場合ではなく、自ら進んで転職しようとする場合です。
例としては、
「総合商社からベンチャー企業へ転職するケース」などがあるでしょう。
総合商社の給料はかなり高いので、転職するとかなりの確率で年収が下がると思います。
上がるのは外資系に行く場合くらいじゃないでしょうか。
仕事観や価値観はそれぞれ違うのだから、お金以外を重視する働き方があってもいい。
やりがいがある仕事ができればそれでいいという考え方はあると思います。
私もそれには賛成です。実際に、私が金融業界に転職したのも、「やりたいこと」を仕事にしたかったからです。
給料が下がろうとも転職したいと思っていました。
しかし、今の私は「年収が下がる転職はかなりの確率で後悔する」と考えています。
以下、その理由を述べます。
給料日が来るたびにガッカリする
サラリーマンにとって、給料日は毎月の楽しみの一つでしょう。
「残業たくさんしたから残業代たくさんついてるはず」とか、「昇進したから基本給どれくらい上がってるかな」とか考えてながら給与明細を開くときのドキドキはたまりません。
私は給与明細を見るのが好きで、前月との給料に差があれば、その要因分析をしないと気が済みません笑
楽しいはずの給料日が、給料の下がる転職をした場合、ガッカリする日になります。
「転職したばかりで仕事は大変なのに給料は下がったのか、、」とモチベーションはかなりの下がります。
特に会社によって差があるのがボーナスです。
数十万円の差が出る可能性がありますから、これを「仕事内容は良くなった」というだけで自分を納得させるのは難しいです。
嫌なことがあっても、「給料が上がったからいいや」と割り切れない
どんな会社でも嫌なことはあります。パワハラをする上司がいたり、残業が多かったりです。
そんな嫌なことがあった時、給料が上がった転職なら、「給料も上がったし、前の会社より大変なのはしょうがないか」と割り切ることができます。
これが下がった転職となると、
「給料が下がったのに仕事もツラくなるなんて散々だ、、」とかなり落ち込むと思います。
前の会社の同期に会いづらくなる
これは有名企業から転職した人ほど当てはまると思います。
給料が下がる転職、マイナーな会社に行く転職をした場合などは、引け目を感じて前職の人たちに会いにくくなるものです。
仮に、同期会などで「夏のボーナスはいくらだった」みたいな話になったら、「転職しないほうが良かったかも」と思ってしまうかもしれません。
そもそも会わなくてもいという人はそれでいいですが、会社を辞めてからもつながりを保ちたいという人は注意が必要です。
生活水準が下がる
これは特に結婚して専業主婦の妻が入る人には死活問題です。
転職して本人は仕事に満足していたとしても、家計が苦しくなれば奥さんは不満を持つかもしれません。
ただ、多少給料が下がっても、その分帰りが早くなるなど、家族との時間が増えれば奥さんも喜ぶかもしれません。ケースバイケースでしょうか。
まとめ
転職する際には、安易に年収が下がる転職をすべきではないです。
もちろん、自ら望んで年収を下げたい人はいないと思いますが、年収が下がってでも転職したいという人は少なからずいます。
そのような人は、年収減というデメリットを上回るメリットが本当にあるのか熟考する必要があると思います。